○ 5 月尚次郎の子育てコラム(2025.5)
さて、今回も「子どものIQアップ術」についてお話しします。
今回のタイトルは、「がまんする心と学力アップの関係」です。
アメリカで、次のような実験が行われました。
3歳児を一つの部屋に入れ、目の前にお皿に入ったクッキーを置いておきます。
そして次のようなことを言って、その場を離れます。
「このクッキーを食べるのを、お母さんが戻ってくるまで待つことができたら、もう一枚クッキーをあ
げるわよ。」
この言葉で5分間その場を離れます。
すると、食べてしまう子とがまんする子、それぞれです。
しかし、ここでがまんできるか、できないかは、後々の学力に大きく影響してくるのです。
ルールを守れる子、我慢できる子は、学力も高いというデータがあります。
我慢できる子は、学習への意欲や思考・判断する力、根気よく学習する力など、いわゆる非認知能力と
いわれる能力が高くなるといわれます。
では、幼児期や小学生期にどのようにして、規範意識やがまんを身につけさせていくか。
それは、いたって簡単で、一つのことが守れたり、がまんしたりできると、それは他のことにも転用さ
れていくのです。
それは
「時間を守ること」
つまり、規則正しい生活習慣は、子どもの規範意識を高めていきます。
例えば、起床時間や遊ぶ時間、ごはんを食べる時間、就寝時間など、1日の生活の中では、時間をきめ
て行動している場面が多くあります。
どんなに楽しく遊んでいても、決められた時間になったら
「はい、そこで終わり、〇分で後片付けしましょう。」
と区切ってください。
また、小学生などで勉強しているとき、何時何分までと決めていたら、
その時間になったら、予定の箇所まで終わっていなくても、
「はい。時間です。終わりましょう。」
と区切ってください。
ここでは、予定のところまで終わるというのではなく、
何時何分までやるということを守る方が大切なのです。
その時間の観念は、時間を大切にすることにつながります。
中学生や高校生では、テスト時間は決まっています。
どんなにやりたくても、決められた時間内でやらなくてはいけません。
そのためにも、宿題や家庭学習は、勉強する範囲よりも、勉強時間で区切っていく方がよいのです。
その結果、ルールを守るという意識が芽生え、ひいてはがまんです心にもつながっていくのです。
就寝時間もそうです。どんなに見たいテレビ番組があっても、21時が就寝時間ならば、21時になっ
たら、床に入るようにしてください。
その積み重ねが、規範意識につながっていきますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
尚次郎
Vol.53 5月 尚次郎の子育てコラム