○ 8 月尚次郎の子育てコラム
さて、今回は、「ラポート(信頼関係)をつくるには」というお話をしたいと思います。
人間関係は、信頼関係なしではできないことは周知の事実だと思います。
それは、友達や仕事の同僚、上司と部下はもちろん、学校の先生と生徒や児童、または保護者、そして
血のつながった親子関係でもいえることです。
信頼関係とは、潜在的な部分が重要だと思います。
つまり、「この人は自分の敵か味方か?」というレベルのものです。
そういう意味では非常に動物的な勘によるところが大きいかもしれません。
自分が潜在的に味方と思っている人から指摘を受けた時などは、素直に受け入れたり、またはその人に
好かれようと努力するようになります。
しかし、潜在的に敵、あるいは嫌いと思っている人から、同じような指摘を受けると、
「うるさい。」
と、嫌悪感が生まれ、ひいては指摘やアドバイスを受け入れないということが起きます。
では、どのようにして潜在的に味方と思わせるか・・・。
それは、まず一つに第一印象が重要です。
人は約3秒で、その人のことを感じる第一印象をもつと言われます。
そして、その第一印象がかなりの確率で、その後の人間関係に影響してくるそうです。
では、どのように第一印象を好感もてるようにするのか・・・。
それは表情でしょう。特に笑顔は、どんなほめ言葉よりも効果があります。
次に、子どもを1日で味方にする方法。
それは月並みですが「認める言葉かけ」です。
まずは、その①「出会いの最初の言葉かけ」です。
ほめるといっても過度にほめる必要はありません。
「今日の髪型、いいね。」
「今日は、元気のよいあいさつだね。」
など、ちょっとした仕草や行為を認めてあげるだけでいいのです。
ここでだいぶ、子ども(相手)の気持ちはよくなってきました。
次に、認める言葉②「そうだね。」
子どもは、いろいろお話してきます。そこには、こちらが意図しないことや、あまり共感できないこと
もあるかもしれません。
そこで、いきなり「でもね・・・。それはこうだよ。」などと反論的に話しては、
「この人は私の敵だ」と思われることもあります。
まずは、自分の手のひらにのせなくてはいけません。
そこで、
「そうだね。」
「わかるよ。」
「○○と思ったんだね。」
などと同調してあげることです。そして
「悲しかったね。」
「うれしかったね。」
「それはおいしかったね。」
などと、共感してあげることで、
「この人は、私のことを受け入れてくれる。つまり話の分かる人。」
と味方と思ってくれます。
そうすることで、その後、
「こんなふうにしてみようか。」
というこちらの提案も受け入れようとするのです。
その積み重ねが信頼関係につながっていきますね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
尚次郎