○ Vol.39 3 月尚次郎の子育てコラム

さて、今回は、「子どもの自立心を育てるために」というお話をしたいと思います。

今、学校でも話題になっていることが、「依存症」という言葉です。

依存症と言えば、アルコール依存やギャンブル依存などが、これまではよく聞かれたものですが、

現代では「親子共依存症」という言葉がよく聞かれるようになりました。

「親子共依存症」とは、簡単に言うと、親も子も互いに依存しあい、自立できないことを言います。

「親子共々、支えあうことはいいことじゃない?」

という声も聞こえてきそうですが、「支えあう」ことと「依存しあう」ことは違います。

「支えあう」とは、お互いに自立していて、

「自分のことは自分でやっていくよ。でも、できなこともあるからそこはお互いがやっていこうね。」

といった関係です。

しかし「依存しあう」とは、自分でやらなえればならないこと、または、できることも相手に任せてし

まう。そんな関係です。

その中でも「共依存」とは、お母さん自身が

「この子は私がいなければ、何もできない。」

「私が、この子のことを何とかしなければ。」

また、子どもが

「お母さんがいないと、不安で仕方がない。」

「何があってもお母さんに相談しよう。」

「何でもお母さんがやってくれる。」

というように、極端に相手(ここでは母と子)に依存してしまうことです。

そうなると、まず自己責任がとれなくなります。

どんなことも「○○が決めたから。」といって、自分で自己判断ができなくなります。

そうすると、何かあると

「あいつのせいだ。」

と人のせいにしてしまうのです。

今の日本人が多いのが

「友達が悪い」「親が悪い」「先生が悪い」「会社が悪い」「上司が悪い」「国が悪い」

などと、人のせいにばかりする人が多いのは、「依存型の人間」が多くなっている証拠でしょう。

自立型の人間になっていくためには、自分で考え、判断し、決定し、そして自分の言動に責任をもつよ

うにならなくてはいけません。

それは小学生時期から養われなければなりません。

自立した子どもは、大きく成長し、可能性を伸ばしていきます。

友達付き合いもよくなっていきます。

しかし、依存型の子どもは、なかなか心の成長がみられません。

いつも人のせいにして、自省することがないからです。

どちらがよいかは、一目瞭然ですね。

では、どうやったら、子どもの心に自立心を芽生えさせることができるのか。

次回はそのお話をします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

尚次郎

○ Vol.39 3 月尚次郎の子育てコラム