11月尚次郎の子育てコラム
さて、今回も「ほめることの効用」というお話をしたいと思います。
前回に引き続き「ほめること」を上げてお話しします。
では、ほめることでどんな効用があるのか。
9月は①についてお話ししました。
①「快」感情をもたせやる気を出すことができる
②自尊感情を高めることができる
③人間関係がよくなる
今日は②の「自尊感情を高める」です。
「自尊感情」は、「自己肯定感」ともいわれます。この自己肯定感が高いと、希望や自信をもって日々
過ごしていくことができます。
また、将来的には、仕事や恋愛、または収入や健康といった様々な面でよい影響が出てきます。
逆に、自己肯定感が低いと、諦めやすくなったり、トラブルやいざこざが起こりやすくなり、将来的
に明るい希望がもてなくなっていきます。いわゆる無気力や絶望感を感じやすくなります。
そう考えると、自尊感情(自己肯定感)は、その子の人生に大きな影響を与えものだといえます。
その自尊感情は、幼少期に育まれていきます。
・自分は大切な存在である。
・自分がやればできる人間である。
・自分は愛されている。
などの思いが自尊感情を育んでいきます。
では、どのようにすれば自尊感情が育まれるのか?
そこで、これまでのお話し、「ほめることの効用」です。
「人はほめられると幸せな気持ちになり、未来に対してやる気がでる。」
というお話は、前回しました。
子どもは、ほめられることで、自分を認めれてくれたという気持ちになり、ひいては愛されているとい
う気持ちをもちます。
しかし、できてもいないのにほめられてもうれしくありません。
そこで、ほめることを、結果ではなく過程にフォーカスしてみてください。
例えば、お手伝いでお皿洗いをしました。結果、お皿が手からすべって落ちてわれてしまいました。
結果だけ見ると、
「お皿をわって、何をやっているの。注意しないからよ。」
となります。
しかし過程にフォーカスすると、
「いっしょうけんめいお手伝いしてくれたてたから、しかたないよ。でもお手伝いしようとしてくれた
気持ちは、お母さんうれしかったわ。」
という感じになりませんか。
つまり、何にフォーカスするかで「ほめる」頻度や内容が変わってくるのです。
特に、子どもは、まだまだ発展途上で失敗を繰り返しながら、大人へと成長していきます。
その過程の段階では、できた結果だけほめていると、
「できなければダメだ」
となかなか自尊感情を高めていくようになれません。
また。ほめることは、相手を認めることであります。
「できるあなたも、できないあなたも、同じあなた。ずべてのあなたが大好きよ。」
といってあげること、できることもできにことも認めてあげること。
「今はできなかったかもしれないけど、きっと少しずつできるようになっていくよ。」
と、未来志向型の声掛けをしてあげることで、できなかった自分を責めるのではなく、できるようにが
んばった自分をほめるようになります。
そうすることで、「どんな自分も素敵な自分。お父さんやお母さんにとってかけがえのない大切な自分」
という気持ちをもつようになり、それが自尊感情を高めていくことにつながるのです。
ぜひ、結果よりも過程をほめてください。そして子どもの自尊感情を高めていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
尚次郎