Vol.42 6月尚次郎の子育てコラム

○ 6 月コラム
さて、今回は「子どもの自信とやる気を起こす親の習慣」についてお話していきます。
家庭学習において「親の役目」とは、ずばり「勉強したくなるような環境」をつくってあげることです。
これは、「家にテレビがない」とか「学校から近い」といったようなことではありません。
ここでいうのは「子どもに対する日ごろの接し方(習慣)」です。
「自分ですすんで勉強してほしい。」
「集中して勉強してほしい」
このように子どもたちを変えるには、まず親である「自分自身」が変わらないと、子どもも変わりませ
んよ。
① 子どもに自信をもたせる
何度も同じことをいいますが、子どもが自信をもつ環境かどうかということです。「自信」は、学習
効果をあげるために最も有効で、最も大切なものです。当然、結果も大きく左右します。
ここで、親であるみなさんの日常を考えてみてください。
お子さんを毎日のように怒ってはいませんか?(怒るというのは感情的になることです)
当たり前ですが怒られれば、自信を失いますしやる気もなくなっていきます。
お母さん方が怒りたくなる気持ちも本当によくわかります。
でも、怒ったところで学習効果があがることはほとんどありません。
指摘する(注意する)ことと怒ることは違います。できてないところや間違っているところは怒るのは
なく注意してあげるぐらいの気持ちでいいと思います。
そこで、子どもに自信を持たせるためには、
・できたとき、やるべきことをやったときは「ほめる」
・やるべきことをやらなかったときに「叱る」
「叱る」と「ほめる」はセットで「叱る」→「ほめる」の順番で行います。
この順番は、子どもの印象が関係します。
例えば「はじめに9分ほめて、1分叱る」では、子どもは「10分間叱られた」のように感じ
「はじめに9分叱って、最後に1分ほめる」では、子どもは「10分ほめられた」というように
感じるそうです。実際に叱ったりほめたりする時間ではなく、最後が肝心なのです。つまり、最後にほ
めると先に叱ったことも「アドバイス」というように受け取るのです。
② 「怒る」のではなく「叱る」
親ともなれば、わが子(特に思春期で反抗期の子ども)を眼の前にすると、腹がたつこともあると思
います。
「この子は本当にやる気があるのか。」
「この子はテストで点数が悪くても悔しくないのか。」
「なぜ、ぎりぎりになってしかしないのか。」
「いつまでゲームをやってるの。」などなど・・・。
しかし、前述したように怒ったところで何もいいことはありません。
親(お母さん)のストレスがたまる一方でしょう。
そこで、「怒る」ではなく「叱る」ことにシフトしてしてはいかがですか?
この違いはどこででてくるかというと
「怒る」ということは自分(親)のための行為であり、
「叱る」というのは、相手(子ども)の成長のためのアドバイスや指摘ということです。
例えば、テストの結果が悪かったとき
「何、この点数。いったい何をやっていたの。もっと勉強しないさい。」
と大声をあげるのは「怒る」です。
これに対して、
「復習をしなかったから、この問題はできなかったんだよ。次からは、今日ならったことを復習して家
でもう一度問題を解いてみよう。」
と説明しながら次の対策をいってあげるのは「叱る」ということです。
そこで叱るときのポイントは
・その場でタイムリーに叱る
→時間がたつと、子どもは都合よく忘れます。反省するどころか「ぼくは悪くないもん」なんて
反抗するときもあります。
・過去のことを持ち出さない
→「この前もこうだったでしょう。」なんて言っていると、
どんどん怒りがましてきて「叱る」ではなく感情的に「怒る」ということになります。
・短くコンパクトに
→くどくど叱ると、もう途中から「ああ、うるさいな。」となってしまいます。
そこで最も伝えたいことを簡潔にして言ってみましょう。
とにかく腹がたったときほど、一呼吸おいて、どうすれば子どもにとって一番効果的に伝わるかを考え
て、それから対応しましょう。
③結果だけでなく、努力の過程もいっしょにほめてあげる。
「ほめる」ということは大切ですが、ただほめればいいということではありません。
間違ったほめかたは逆にプレッシャーになることもあります。
子どもの性格によっては、逆にプレッシャーに感じて、チャレンジできなくなったり、ここぞというと
きにお腹が痛くなったりすることもあると言われています。
例えば
「90点とれたね。すごくがんばったね。」
というほめ方では、テストの結果しかほめていません。
これでは「点数がよくないとほめてもらえない。」ということになり「次もいい点数をとらなくては。」
というプレッシャーになります。
そのプレッシャーは実はやる気をなくしていくものなのです。
大切なことは目先のことではなく、それから先のことです。
これから先も結果を出していくために、
「何をどれだけがんばったのか。」という過程の部分に焦点をあてて認めることです。
だから
「テストの問題を繰り返し解いたから、テストでもいい点がとれたね。すごい!」
というように過程もいっしょにほめてあげてください。
この例でいくと、繰り返し何度も解いたから、テストでいい点がとれたことが子どもにインプットされ
るので、次から何度も解くことが苦ではなくなるでしょう。
それにより、子どもの学習効果もあがるし、結果と合わせて努力の過程を重要視していきます。
たとえそのとき結果がでなかったとしても、それに向けてがんばった原因は、必ずどこかで結果として
表れるものです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
尚次郎

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