○ 2月14日 尚次郎の子育てコラム
今週で早くも2022年も1か月あまりが経ちました。月日のたつのは早いものですね。受験生の皆さんにとってはいよいよ本番といった方が多いのではないでしょうか。
さて今週は「受験から考える親の心得」という題でお話をしたいと思います。
受験生にとって入試は人生の一大事業。これまで何か月、何年もこのときのために頑張ってきたことでしょう。
もちろん受験当日まで「あれができていない」と不安も多くあるのが当然です。でも、これまで眠い目をこすりながら頑張ってきた事実は変わらないし、これまでいろいろなものもがまんしてきたことも事実です。その事実は裏切りません。
大切なことは「大丈夫!これまでやってきたことは事実。絶対受かる。」
と思うことです。それは親も同じ。親であるあなたが受験するお子様に
「大丈夫!安心していっておいで。」
と最高の笑顔で送り出してあげること。これが子どもにとって最後で最高の武器になるのです。
話は変わりますが、戦場でもこのようなことが言われました。
「戦場で最も無能な指揮官は・・・・。それは、せっかちな指揮官である。優秀な指揮官は待つことができるか否か。待つことができない指揮官は兵を全滅させてしまう。」
これは親にもあてはまるかもしれません。
子どもを信じ、子どもの頑張りを信じ、そしてその成長(成功)を待つ。
今、子どもの成長や成績など、目に見えるものとしてその成果が見られないときがあるかもしれません。
それに不安を感じてくると、親にも子どもにも最大の敵が現れてきます。
「焦り」です。
焦りは絶対に禁物です。
それは受験だけではありません。子育てについてもいえることなのです。
「この子は本当に大丈夫なのだろうか?」
「どこも合格できないのではないだろうか?」
「人並みにせいちょうしてくれるのだろうか?」
受験生の親や子育て真っ最中の親は常にそのような不安が頭をよぎることでしょう。
周囲を見るとさらにその不安は倍増します。
「となりの○○ちゃんは、ちゃんとできるのに。」
そんなときはあのイソップ童話で有名な「うさぎとかめ」を思い出して下さい。
「うさぎとかめ」が山の頂上まで競争して、結果「かめ」が勝つのですが・・・・
なぜ「かめ」は勝つことができたのでしょうか?なぜ「うさぎ」は負けたのでしょうか?
それは「二人」の「見ているところ」が違ったからなのです。
「うさぎ」は「かめ」を見て、その歩みの遅さに油断してしまい競争を忘れてしまうのです。
しかし「かめ」は違いました。
「うさぎ」には目もくれず、絶えず目指すべきゴールを見ていたのでした。
お子様を、他の子どもと比べないでください。多少歩みが遅くても、焦らずちゃんと前に進んでいることをわかってあげてください。
子どもたちは日々生きているだけで、様々なことを学んでいるのです。人生はいかなるときも学びなのです。親である私たちも日々、学びがあるのではないでしょうか。
そう考えると受験一つとっても、合格するもしないも、子どもにとっても親にとっても、人生の一つの学びなのかもしれませんね。
さあ、子どもたちの頑張りを信じ、「大丈夫だよ。いっておいで。」と最高の笑顔で送り出してあげてください。それは、受験に行くときだけでなく、日々、学校や幼稚園などに出かけるときもです。
きっと最高の笑顔に対して最高の結果が待っているはずですから。
尚次郎