○尚次郎の子育てコラム
今、ウクライナでは、大変傷ましい戦争がおこっています。事の真意やその国で暮らしている人々の苦しみや悲しみは、私たちが想像するよりもはるかに大きいものがあるのではないでしょうか。それは計り知れないものがあると思います。ゆえに今「見えていること」だけでなく、その真理を見極めることが大切だと思います。
このようなことを考えると、ある人物の言葉を思い出します。
それは「奇跡のリンゴ」で一躍有名になられたリンゴ農家の木村秋則さんの言葉。
「見えるものよりも見えないものの方が大切」
「野菜や果樹の栽培において大事なのは土の中。これは普段見えない部分。その見えないところを見るのに、木の葉の様子や周りに生えている雑草の様子を観察する。野菜や果樹が元気かどうかは、地上の見える部分で判断しますが、その原因は実は土の中にあるのです。」
「人の幸せも同じです。大事な部分である身近な幸せは意外と眼に入らなかったりするのです。野菜も人間も見えないものを見ようとすることが大切なのです。」
これは子育てにも言えることだと思います。
子どもがうそをついたり、学校に行きたがらなかったりしたとき、やる気が起きなかったりしたときどうしてもその現象だけを見てしかりつけたりすることがあります。
でも、もっと大切なことは「なぜそうしたのか。」という見えないところではないでしょうか。
つまり問題行動を見て、それだけを頭ごなしに叱るのではなく、なぜそうしたのかを見て指導しなくてはいけないということです。
例えば、学校で宿題をしてこなかった子いたとき、それだけを見ると叱られるかもしれません。
しかしここで大切なのは、「なぜ宿題をしてこなかったか」です。
もしかしたら昨日の夜はお母さんが熱を出して寝込んでいて看病したり、家のお手伝いをしていたかもしれません。そう考えると一概に「悪い」ということで叱りつけるだけではいけません。
「宿題をしてこなかったことはいけない。でも、どうしてしてこなかったの?」
と聞いてあげることも必要です。
見えないものを見てあげようとすること。そして、その上でそうすればよかったかを正しく教えてあげることが大切なのではないでしょうか。
子どもが問題行動を起こした時、今見えることだけでなく、見えないこと(心など)をしっかり見てあげようとすることが子育てには大変重要です。
そういう意味でも、子どもの潜在能力を知る能力遺伝子検査(すにっぷチェッカー)は、子どもの見えないところを知る上で有効かもしれませんね。
子どもは、そんな自分の見えない部分を見てくれようとする親や先生に対しては、
「あっ この人は自分のことをしっかり見てくれているんだ。」
と思うことで親や先生の愛情を感じるそうです。
ぜひ見えることだけでなく、その後ろに隠されたものを見ようとしてあげてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
尚次郎