o 「自尊感情を高める親の接し方~ほめ上手になる~」
自尊感情の高い子は、ポジティブで何事にも積極的に取り組むだけでなく、外圧(ストレス)にも強いと言われます。
今の日本人の子どもたち(若者)に最も必要な要素かもしれませんね。
では、その自尊感情の高い子どもを育てるために、親はどのように接していけばいいか・・・
今週はその1つ目「ほめ上手になる。」です。ではほめ上手とは・・・。
① 「ありがとう」と「すごいね」が毎日飛び交う家庭に!
当たり前のように聞こえるかもしれませんが、なかなかできないものです。
母親懇談会などで聞いていても「ほめることより、叱ることの方が多いです。」という親御さんもたくさんいらっしゃいます。
子どもはやはりまだ未発達・未成熟の子どもなのです。すぐにできなくて当たり前。でも、その中でもきっと子どもなりに努力しているところがあるはずです。そこを認めてあげるだけでいいのです。
「ほめる」は、ただ「すごいね」だけでなく「ありがとう」の感謝もほめ言葉です。つまり子どもを認める言葉が「ほめ言葉」なのです。
「宿題できたね。」「きれいにごはん食べたね。」「自分からあいさつできたね。」「お手伝いしてくれたのね。」など・・・。ほめようと思えばたくさんあるはずです。
では、なぜなかなかそのほめ言葉が出てこないのか・・・。
それは「当たり前」が「当たり前」になっているからです。「当たり前」ができるってとってもすごいことなんです。
「今日、学校に元気に行って、元気に帰ってくる。」
「今、生きていてくれる。」
それは「当たり前」かもしれませんが、とっても「ありがたいこと」ではないでしょうか。そう考えると、子どものことでたくさんの「ありがとう」や「すごいね」が出てくると思います。
それは、子どもだけではなかもしれません。
今日、家族が元気でいてくれる。今日、おいしくご飯をたべることができる。様々なことに感謝し「ありがとう」を言えることで、人間関係も良くなっていきますし、何よりあなた自身の気持ちも軽くなっていきます。
②言葉と合わせてスキンシップも!
幼児や小学生の子どもには、「ありがとう」や「すごいね」「やったね」「できたね」などという言葉とともにそっと抱きしめてあげたり、手をにぎってあげたりすることも「ほめ上手」の基本です。
特に10歳ぐらい位までの子どもは、歯の浮くような過度なほめ言葉よりも、「すごい。できたね」とほっぺたをすりすりしてあげたり、そっと抱きしめてあげたりすることで、子どもの最高のほめ言葉になるのです。
③相手の目をみて笑顔で!
実はこれが最も大切かもしれません。表情は言葉以上に親の気持ちが子どもに伝わるものです。いくらほめ言葉を言っても、眼を見なかったり、無表情だったりしたのでは、その気持ちは伝わりません。
むしろ言葉はなくても、親の最高の笑顔だけで、子どもは最高のほめ言葉になるものです。
④ ほめられた足跡を残してあげること!
言葉は、時間とともに消えていきます。そこで子どもの記憶に残しておくために、何かに記しておくことも有効です。
例えば、「歯磨きを自分でやる。」や「宿題を必ず30分やる。」など子どもが目標を決めてできたら、カレンダーに○やシールをつけてあげてください。
また、「ぼくお皿ふきするよ。」などお手伝いなどをしてくれたときも、ありがとうマークやシールをカレンダーに・・。
そうやってほめられた軌跡を残していくことで、それを見た時子どもは、ほめられたことを思い出すとともに達成感をもつことができるものです。カレンダーは日にちや曜日を知るものではなく、子どものがんばった軌跡を記すものにしてみて下さい。
そのような積み重ねが、子どもの心に自分を大切にする気持ちを育てていくのです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
尚次郎