○Vol.23 11月 尚次郎の子育てコラム

前回から「発達障がいについて」というお話をしています。

今日は「生活習慣ー整理整頓のすすめ」です。

よく「心を整える」という言葉を聞くことがあります。

心の整理整頓は、落ち着いた心をつくり、安心・安定をもたらします。

部屋を片付けるとすっきりした気持ちになる。

これと同じで、環境や身の回りが片付けられると、気持ちも落ち着くものです。

よく、小学校の特別支援学級や、通常学級でも、落ち着きのない学級では

「黒板やその周り(授業中、子どもが目にするところ)を片付ける。余計なものを貼ったり置いたりしない。」

といわれます。

教室が整理整頓されていて、気持ちのよい学級では、子どもも落ち着いています。

逆に、ごみが散乱していたり、ものが整理されていない教室では、子どもも荒れてきます。

ニューヨークの地下鉄理論と同じですね。

ニューヨークの地下鉄では、犯罪が横行していたのですが、壁や電車の落書きをなくし、

美しくすると、犯罪が極端に減ったということがありました。

心の整理整頓は、発達障がいの子どもたちにとっては、とっても大切なことなのです。

もちろん、お母さんがおうちをきれいにしてくれるのもいいのですが、自分で整理してきれいにすると、

効果は倍増します。

そこで、まず「衣服の整理」から取り組んでみましょう。

○ 衣服の整理のはじめは、脱いだ服の整理から

子どもに衣服の整理をさせるとき、初めてのときは、脱いだ服の整理をさせます。

幼稚園や学校から帰って、通学服から家庭着に着替えます。脱いだ服を衣紋かけ(ハンガー)にかけます。

幼児や小学校低学年は、まだ自分できちんとできるのは難しいでしょうから、いっしょにたたんであげたり、かけてあげたりします。

靴下やハンカチなどは、自分で洗濯するかごに入れさせましょう。

基本的には、まずは脱ぐことを自分でやり、脱いだ後のものを整理できるとよいですね。

合わせて、靴も脱ぎっぱなしにならないように、玄関できちんと揃えてなおさせます。

大切なことは、自分が使ったものを、自分で片付けるという習慣です。

ものの整理は、片付けからはじまります。

○ 衣服の整理の時間帯は

基本的には、脱いだときにすぐに整理させます。

ただ、着ていくものをそろえるのは、朝の忙しい時間帯ではなく、

前の晩までに、翌日着ていくものをそろえさせるとよいですね。

何を着ていくか、どの靴下ははくか、どの靴で、どのハンカチで・・・

自分で選択させると、主体性のある子どもにもなりますよ。

 最後までお読みいただきありがとうございました。

尚次郎

○Vol.23 11月 尚次郎の子育てコラム